築100年の古民家を宿にリノベーション!!芦川ぷらす・保要佳江さんインタビュー

人口430名ほどの小さな集落、山梨県笛吹市芦川町。兜造(かぶとづくり)の古民家が多数残るこの場所で、Makuakeを活用し、築100年の古民家を宿(LOOF)にリノベーションしたのが芦川生育ちの保要(ほよう)佳江さんだ。今回は保要さんとMakuakeを運営する株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング取締役 木内文昭が対談。地域活性化でのクラウドファンディングの活用の仕方などについて聞いた。

兜作りの古民家が残る芦川

木内:改めまして、芦川はどんなところなのでしょうか?また、保要さんが運営されている古民家について簡単にご紹介をお願いします。保要:芦川は人口400人ほど、65歳以上が60%の超限界集落です。中学までしかないので高校から一人暮らしする友人も多いくらいで、若い人は全然いません。山梨県の方でも「芦川ってどこ?」と言われてしまいますね。でも意外と東京から90分くらいで近いんです。富士山から20~30分で二つの中心エリアの真ん中に位置しているので実はすごく立地が良いんです。海外からのお客様も増えてきています。また水資源がとても豊かで水道代の安さは日本一!伝統的な兜作りの古民家が一番多く残っている場所で、その数は156棟にもなります。

まずは身近な世界から変えていく

木内:実は立地に恵まれた上に伝統の古民家も残っているという、ものすごく観光に適した場所なんですね。保要さんとお話をしていると、初めから芦川で町おこしをする!と思っていたような強い気持ちを感じますが、なぜそのように思うようになったのですか?保要:もともとは田舎が嫌で、東京に出たかったんです。広い世界を見たい、と思っていました。国際協力に興味があり、東京の大学にはいって留学しました。帰国してから農業に関わる学校法人でボランティアをしていたのですが、そこである人に「世界を変えたいならまず身近な世界を変えないといけないよね。」と言われました。それをきっかけに自分の住んでいた村を調べてみたら、芦川が限界集落だということを初めて知って。「これだ!」と思いましたね。
保要:村おこしだ!と思ったはいいものの、大学生の私は何をどうすれば良いのかわからなくて。まずは社会に出て勉強しなければと思い、東京で就職しました。町おこしといったら農業!ということで、農業をやっている会社の飲食部門に入りました。そこで実際に契約農家の方々と関わっていく中で、今の地域には雇用を作りだすことと、それをマネジメントする経営者が必要だと言うことに気付きました。それから数字のことも勉強し、結果としてそれが「芦川ぷらす」として町おこしをするための修行となっていましたね。またそこで忍耐力と体力の重要性も知りました(笑)。

築100年の古民家を宿にリノベーション!!

木内:農家の方々と実際に関われる仕事を体験されたんですね。築100年の古民家をリノベーションして宿にする、というのはどういう経緯で決まったのでしょうか?保要:東京の会社にいた時に飲食関係のイベントを開催することになって、古民家を使ったイベントを芦川でやってみたんです。それはそれで成功したんですが、年に数回のイベントだけでは継続的な集客には繋がらないし、持続可能な形ではないと気付いたんです。田舎でできるビジネスを考えたときに、古民家を使った宿を思いつきました。まず活動拠点となる場所が欲しかったというのもありますね。木内:すべてが今につながっているんですね!
 (写真はLOOFのHPより)木内:オープンから数ヶ月経ちますが、反響や利用した方の声はいかがでしょうか?保要:思ったよりもたくさんの人に来ていただいている、という感じです。目標としていた稼働率は達成できていますね。木内:土日を中心に予約を受けられているということですが、業務は保要さんご自身でやられているんですか?保要:はい、すべて一人でやっています。一泊一組様で土日を中心にご予約を頂いている状態ですが、さすがに一人で切り盛りすることに限界を感じています。ただ大変ですが本当に楽しいです!一組のお客様だけに向けたサービスができるのですごく楽しいです。来てほしいターゲット層がぴったりはまっていますし。
(写真はLOOFのHPより)木内:そうなんですね!そんなクオリティの高いサービスを、さすがにお一人でやっていくのは厳しそうですが、芦川の住民でお手伝いしてくれる方はいらっしゃらないんですか?保要:お年寄りが多いのでなかなか難しいところもありますが、掃除や仕込みは今後パートさんを雇ってお願いしていこうと考えています。

支援者の半分は知らない人。PRとして活用したクラウドファンディング

木内:LOOFオープンするに当たって、クラウドファンディングを活用しようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?保要:販促等を協力してくれたスターティングメンバーの一人が見つけてきて、資金調達というよりも宣伝効果を期待してクラウドファンディングを実施することにしました。
木内:先行投資のプロモーションというイメージでしょうか。実際にやってみてどうでしたか?保要:実際とても多くの方に見て頂きました。個人的には、出資は知人からしか集まらないだろうと予想していたのですが、知らない方からの出資が半分程の割合でとても驚きました。木内:保要さんが全く知らない人にも広くアピールができたんですね。それもマクアケだから、ですかね!笑 結果としては目標金額を見事達成。達成のために工夫した点などはありましたか?保要:友人には個別でメールしました。実際それが一番キツかったですね。笑 ひたすら地道にお願いしました。facebookでのシェア等もお願いしました。最初はもっと簡単に集まると思っていたんですが、自分から動くことが何よりも大事なんだと感じましたね。ただクラウドファンディングを通じてお願いすると友人にも声をかけやすかったですね。「応援してね!」という風に言えたので。

地域の人たちを巻き込むこと。田舎でのクラウドファンディングのやり方

木内:保要さんとお話ししていると、クラウドファンディングと地域の活性化は相性がよさそうに思うのですが、今後、地域活性化や、古民家のリノベーションにおいてクラウドファンディングをどの様に活用していけばいいと思いますか?保要:クラウドファンディングのことがわからないし、支援するのが面倒くさい、という方が多いです。田舎の人はネットに対する抵抗が強いので、やり方がわからないからやろうとしない。何よりまず、田舎の人はクラウドファンディングって何?という段階です。この仕組みを周知させることがスタートだと感じます。最終的には実際そこに住む村の人が参加してくれることが重要だと考えています。自分のお金が入っていると思うともっと愛着が湧くし、もっと地域の方たちを巻き込んでいかないと。
木内:たしかに、地域活性化において、そこに住む方々にご参加頂くことはとても大事ですよね。最後に、これからクラウドファンディングを検討している方にアドバイスをお願いします!保要:お金が集まることはもちろんですが、何より宣伝効果になります。他にないようなエッジの効いたアピールポイントを作っていくことが大切です。そして設定した目標金額を達成することが大事。達成したかしないかで全くイメージが変わるので、かなり重要ですね。木内:なるほど。保要さんは地方の活性化とクラウドファンディングをつなげる、まさにパイオニアですね!本日は貴重なお話を聞かせて頂きありがとうございました!

Makuake

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